食べ歩き

写真

溜まり醤油

伊勢平野は日本の真ん中に位置し、東西文化が混在する分水嶺とも言えます。味覚の面でも、東西の味をうまく譲り受けつつ独自の「溜まり醤油」の味を育ててきました。溜まり(たまり)と醤油を区別しない呼び方からもうかがえるように、伊勢には独特の味覚文化があります。
もともと農家で自家醸造していた味噌の樽に溜まった汁を、調味料として使ったことから、「溜まり」は生まれました。醤油を醸造するより手軽であることもあって、多くの家庭で調味料として使われました。味噌の樽から取れなくなると塩と水を加えて再び取ったほど、溜まりはこの地で重宝がられたと言います。
また、江戸時代には日本一の「旅行地」として年間40〜50万人の参詣客を受け入れてきた伊勢は、同時に大量の醤油消費地でもありました。伊勢の名物のしぐれ煮、「たがね(溜まりかきもち)」、牛肉しぐれ、そして伊勢うどんのタレなどには、溜まりを使ったものが多くあります。
今でも、溜まりのうま味と香りは、濃い口の溜まり醤油に生きています。

写真

伊勢うどん

ずんぐりと太い麺にとろりと濃いタレがかかった伊勢うどん。タレはあくまで少なめで、うどんが幅をきかせています。うどんの常識をくつがえすような独特の見てくれと素朴な味わい。タレは一見したところでは、濃い味のように見えますが、食べてみると案外まろやか。お伊勢さんに参ったら、ぜひ食べてみたい伊勢の味です。

  • Blogじゃぱん「ホームタウン・ホームページ」
  • nex web
  • やさしいブラウザ
  • IAサーバー・ソリューション・カタログ