古来から変わるこなく親しまれ、敬われてきた伊勢の神宮。
今年は記念すべき、内宮ご鎮座2000年を迎えます。
![]() | ![]() |
| 玉纒御太刀 | 鶴斑毛御彫馬 | たままきのおんたち | つるぶちげのおんえりうま |
「お伊勢さん」「神宮さん」と親しみを込めて呼ばれる伊勢の神宮は、正式には単に「神宮」と言います。神宮は、女神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る皇大神宮(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)と、衣食住および広く産業の守り神として崇敬される豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)からなります。2000年の昔、天照大御神の「御杖代(みつえしろ)」となった倭姫(やまとひめ)の長い旅路のはてに、伊勢の地が選ばれたと伝えられます。 神宮に祭られている神様は、毎朝夕お食事をされ、春と秋には衣替え、20年に一度は引っ越しもなさいます。ご鎮座以来、これらの衣食住はすべて、神宮に奉仕する人たちによって調えられてきました。例えば「食」では、米、塩、野菜、果物などをお供えしますが、そのほとんどが自給されています。「住」についても同様で、宇治(内宮)と山田(外宮)にそれぞれ工作所があり、大勢の宮大工さんが奉仕しています。
一方、江戸時代にはお伊勢参りが一種のブームになったことからもうかがえるように、神宮には古くから庶民の憧れを集めてきた親しみやすい「お伊勢さん」といった顔もあります。西から東から参宮街道が伊勢に通じ、「せめて一生に一度でも・・・」と訪れる人々が、笠をかぶってわらじを履き、手には柄杓を持った旅姿で参宮しました。 |
今年、平成8年は天照大御神が五十鈴川のほとりに鎮座されて2000年目という記念すべき年にあたります。どんな時代にも訪れる人々をあたたかく迎え入れてきた神宮、そして古来の文化を変わることなく守り、受け継いできた神宮は、これからも世界の財産であり続けることでしょう。 |