理想の企業家 大原孫三郎
大原孫三郎は、1880年(明治13年)、江戸時代に綿の仲買で財をなした商家の三男として生まれました。父孝四郎が88年(明治21年)に設立した倉敷紡績工場を継いで2代目社長に就任したのは、弱冠24歳の時。実業家として父に劣らぬ手腕を発揮し、銀行、電力会社、新聞社、ほか多くの会社の社長・取締役を兼任するなど、産業、金融界のトップに君臨し、岡山の近代化に尽力しました。また、キリスト教に深く帰依し、その精神に基づくとして、孤児院への資金援助、奨学金制度の設立、職工の待遇改善、病院の開設、美術館の設立など、社会・文化事業に惜しみなく財をつぎこみました。企業家が負うべき社会的責任を広く世に知らしめたという意味で、その功績はあまりに大きく、今も称賛の的となっています。
