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Nov
13

画像に情報を隠すツール:ステガノグラファー

画像や動画・音声に、それとわからない様に情報を埋め込んでおく技術を、ステガノグラフィーといいます。 下の画像は左が元画像、右には情報が埋め込んであります。

元画像 情報を埋め込んだ画像

著作権保護のための電子透かしと似ていますが、著作権保護目的のツールでは画像の改ざんや切り出しに対する耐性を持ちます。ステガノグラフィーは、画像や動画、音声に情報を埋め込むことで、情報があることさえ隠してしまおうというもので、比較的大きなデータを埋め込む技術や 埋め込む情報の暗号化等が主体になります。こちらは情報取出しに対する強度は持ちますが、画像の改ざん・切り出しへの耐性は持たない様です。


ステガノグラフィーのツールを調べると、とんでもない数がヒットします。以下にまとめたリストがありました。
http://www.jjtc.com/Steganography/toolmatrix.htm

いくつか試してみましたが、国内で定評をもつ”ステガノグラファー”(Windows用freeware)が使いやすく、お勧めです。 ステガノグラファーは、Vectorや窓の杜からダウンロードできます。現行バージョンは、v.2.102。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se158183.html
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/piccam/paintsupt/stgngrapher.html

使い方はとても簡単です。

■ インストール/アンインストール

ツールは自己解凍型インストーラでダウンロードされます。ダウンロードしたexeファイルを実行し、画面の指示に従ってフォルダーを指定すれば、インストールは完了です。 デスクトップの、ショートカットアイコンをダブルクリックして起動ましょう。 アイコン
アンインストールは、Windowsの[コントロールパネル]⇒[アプリケーションの追加と削除]⇒[ステガノグラファー]で削除します。

■ 情報を埋め込む

【Step1】錯乱画像を用意する

情報を埋め込む対象画像を、ステガノグラファーでは、”錯乱画像”と呼んでいます。情報を隠していることを錯乱させるダミー画像ということですね。 当然のことながらサイズの小さい画像、使用色の少ない画像は、画像に影響無く情報を埋め込むことが難しくなります。 ステガノグラフィーでは、画像と埋め込みアルゴリズムの組み合わせで埋め込むことができる情報の上限サイズが決まり、それを超えると情報が埋め込まれませんので、 埋め込みたい情報量に応じて画像を選びます。
画像をメインウインドーにドラッグ&ドロップして開きます。[ファイル]→[URLから開く]というメニューもありますので、インターネット上の画像を直接指定することもできます。

メインウインドー

錯乱画像として使用できるのは以下のファイル
 ・ 静止画では:BMP/JPEG/GIF/TIFF/PNG/PSD/PICT/アイコン/カーソル/フォトCD
 ・ 動画では:AVI/MPEG/MOV

【Step2】情報を埋め込む

埋め込むことができる情報は、直接テキスト入力するか、ファイル、あるいは別の画像を指定してその埋め込み情報を直接埋め込み情報として読み込むということもできます。 メニューによると、Windowsのショートカットも埋め込むことができる様です。 埋め込みは、メインウインドー上部の錠前マーク 錠前マーク をクリックするか、 ファイルなら直接画像にドラッグ&ドロップします。 ファイルなら何でもを埋め込むことができるので、パスワードをつけたExcelファイルを埋め込み、ダブルロックにするという使い方もできます。 埋め込むファイルは、埋め込み時に圧縮するかどうか、指定することができます。

透かし情報の埋め込み画面

@画面上部のパスワード設定とセキュリティレベルを指定します。

A次に、[錯乱画像]枠の、形式とアルゴリズムを指定します。
  →埋め込み可能な最大透かし(情報)サイズが変わります。

B次に[透かしデータ]枠で埋め込むファイルを確認し、必要に応じて追加・変更します。

C最後に[OK]をクリックし、情報の埋め込みは完了です。忘れずにファイルを保存しましょう。


■ 情報を取り出す

情報が埋め込まれた画像をメインウインドにドラッグ&ドロップし、ウインドー上部の鍵マーク 鍵 をクリックします。 パスワードを設定している場合は、パスワードウインドーが開きます。


パスワード入力画面

透かし情報の抽出

■ その他

ステガノグラファーは、画像にフィルターをかけたり、回転、切り抜き、リサイズ等のある程度の画像加工機能も用意されています。一度情報を埋め込んだ画像でも加工可能で、情報の埋め込みは加工後に再度行われます。

ステガノグラファーは、情報を埋め込んだ画像ファイルのコンテキストメニューでも起動することができます。思い立ったらすぐ情報抽出ができ、大変便利です。

コンテキストメニュー

情報を埋め込んだ画像を他のツールで画像加工してみましたが切り出し、リサイズ、要素追加、色変換、どの場合も埋め込みデータは消えました。 情報を埋め込んだ画像は読み取り専用にしておくなどして、加工しない注意が必要です。

セキュリティに注意が必要な昨今、過信は禁物ですが便利に使えると思います。
Have Fun!


PS.ちなみに今回使用したにサンプル画像は、アンティークの”アブミ”です。日本独特の形状は、馬に乗るのがヘタな武将用に考案されたそうです。
PS2.音楽ファイルに情報を埋め込むことができるツールに、MP3stegoというものがあります。使い勝手がよければまたここでご報告します。

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