制作会社を過信してはいけない例

次の例は、アクセシビリティの配慮を売りにする最大手の制作会社が手がけたリニューアルサイトの様子を表現したものです。
リリース文章にもアクセシビリティの向上がしっかりと書かれており、実際のサイトの見た目はとても素晴らしいサイトです。

あるサイトの構成イメージ

しかし、第三者が容易に見つけられるアクセシビリティの問題が複数見つかります。

問題の例(たった10分程度で見つけた問題です)

  1. グローバルメニューをキーボードで操作できない
  2. 選択時のリンクテキストのコントラスト比が足りていない
  3. サイト内検索のラベルが不十分
  4. 【上に戻る】ボタンがキーボードでは正しく移動できない
  5. 英語使用箇所に、英語で書かれていることの指定がない

これでは、そう遠くない将来に、思うように操作できず困惑した方からアクセシビリティの問題を指摘されることになるかもしれません。

なぜ、こんな事が起きるのでしょう。
以下は推測に過ぎませんが、そう外れてはいないと思います。

考えられる原因

  • アクセシビリティの問題を把握してはいたが、リリースに追われ改善が間に合わなかった。
  • 度重なる変更があって、アクセシビリティ対応は後回しにした。
  • お客様からの要求に応えるために、アクセシビリティを犠牲にしてしまった。その事をお客様に説明することもしていない。
  • 設計時あるいは納品前のアクセシビリティ検査が制作会社の自己満足にすぎない。
  • 制作会社の担当者のアクセシビリティスキルに差がある。

もし、弊社がプロジェクトに参加していれば、決してこのようことはおきません。