中外製薬株式会社

お客様事例

中外製薬株式会社

[中外製薬様] 『患者さんをはじめ、あらゆる方が等しく情報にアクセスできるように、Webアクセシビリティに取り組んでいます。しかし、複数の部門がWebサイトを運営しているため対応方法や対応度合いが異なるという課題を抱えていました。』

中外製薬様は、この課題にどのように取り組まれ、解決されたのか、弊社を選んでいただいた理由、その効果、今後の展望などについて中外製薬広報部のご担当者様に伺いました。

概要

クライアント様の課題

  • 中外製薬様では複数の部門がWebサイトを運営しているためWebアクセシビリティへの対応方法や対応度合いが異なっていました。

インフォ・クリエイツがご提供したソリューション

  • コーポレートサイト、疾患啓発サイト、患者さん向け製品サイトを含む主要なページのWebアクセシビリティ規格適合性検査を実施、問題箇所の特定と修正案を作成しご提供しました。 (規格適合性検査サービス
  • 制作者の修正作業をご支援するため修正解説書を作成し、ご提供しました。 (修正支援サービス
  • ウェブアクセシビリティガイドラインを作成し、中外製薬様およびホームページ制作会社様に対しアクセシビリティサービスの研修を実施しました。 (ガイドライン策定支援サービス研修サービス

効果

  • 複数の部門において、同じレベルのアクセシビリティ対応が可能になりました。
  • アクセシビリティの知識が十分でない制作業者でも修正を進めることができました。

クライアント様の声

アクセシビリティ対応への経緯や必要性

どのような経緯・必要性からW3C勧告「WCAG 2.0」、および日本産業規格「JIS X 8341-3:2016」適合レベルAA対応を目指そうと思われたのでしょうか。

当社が発信する情報の多くは、医療や健康に関する情報です。患者さんをはじめ、あらゆる方が等しく情報にアクセスできることが重要だと考えました。そのためには世界標準とされているガイドラインに沿って行うのが適切と判断し「WCAG 2.0」への適合を目指すこととし、レベルは、当社が運営するサイトのユーザー層を考慮のうえ、レベルAAとしました。

Webアクセシビリティの課題

弊社と関わる前、御社のホームページでは、Webアクセシビリティについてどのような課題をお持ちでしたか。

複数の部門がウェブサイトを運営しているため、Webアクセシビリティへの対応方法や対応度合いが異なっていました。また、実際に利用者がアクセスしやすいウェブサイトになっているのかの判定が社員では難しいという課題がありました。

インフォ・クリエイツを選んだ理由

どのようなきっかけで弊社の「Webアクセシビリティ支援サービス」をお知りになり、お声がけいただいたのでしょうか。

適合しているかの判断が社内では難しいため、適合性検査を行うことにしましたが、小規模のサイトの検査実施もご相談可能である点と、検査証を発行いただけるため、客観的に対応状況を把握していただきやすい点から、インフォ・クリエイツ様にご連絡しました。

「Webアクセシビリティ支援サービス」による効果

弊社の「Webアクセシビリティ支援サービス」を実際に利用され、どのような効果がありましたか。

適合性検査の実施以外では、「WCAG2.0」の適合レベルAA対応を目標とすることを社内に導入するにあたり、まずは社内担当者およびサイトを制作いただいている企業の方向けに勉強会を実施いただきました。アクセシビリティ対応がなされていないと、どのような問題があるのかを事例を交えて具体的にご説明いただき、参加者のアクセシビリティ対応の必要性への理解が高まりました。 また、制作いただいている企業のご担当者によって「WCAG2.0」への理解度もさまざまです。 「WCAG2.0」の補足資料として「よくある指摘事項」や「チェックリスト」を作成いただき、サイトを制作いただく際に配布をしています。加えて、適合性検査の実施後には、ご担当者が問題点を理解し、修正作業を進めやすくするために、「修正解説書」を作成いただきました。

図:修正解説書(※画像はイメージです)  見つかった問題について、どのように修正を進めると良いかを図解入りで説明しています。また、なぜ問題として検出されたのか、これが解決されないと利用者にどのような不具合を生じるのかも解説しています。問題の原因や背景を理解することで、似た問題に遭遇した際に自力で解決できるようになります。

企業としてのWebアクセシビリティの理解と展開

Webアクセシビリティ向上のための活動には、予算の確保など、社内での理解や社外の協力を得ることが必要であったと思います。そのために苦労されたことはどのようなことでしょうか? また、どのようにして克服されたでしょうか。

既に制作したウェブサイトをガイドラインに適合するように修正するにはそれなりの費用がかかります。過去に制作し公開中のウェブサイトに対して、どこまで修正をすべきかについての議論がありました。いくつかのサイトをピックアップしてJIS適合性検査を実施し、修正にどの程度の費用がかかるかの目安を把握したうえで、審議を行いました。最終的には、当社のミッション(存在意義)である「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献する」ためには必要な対応であるという結論にいたりました。

今後の更なる展望

Webアクセシビリティの向上を実現したことによって、どのような効果がありましたか。また、今後のウェブアクセシビリティ対応への取込みの展望のご紹介をお願いします。

サイトをご利用いただいている方の声はまだ広報には届いていないのですが、複数のランキングにおいて、ユーザビリティ面で高い評価をいただいており、アクセシビリティへの対応がユーザビリティの高評価にもつながっているものと捉えています。 製薬会社のウェブサイトはアクセシビリティ対応ができていて当然と捉えられている方もいらっしゃるかと思います。そうした期待にもお応えできるよう、引き続きサイトの改善を目指してまいります。

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